工法概要
マザーソイル工法とは マザーソイル工の流れ マザーソイル工の特長と概要

マザーソイル工法とは

近年、環境意識の高まりにともなって、緑化工の分野でも周辺の自然植生を復元することにより、地域の自然生態系の保全を図ろうとするニーズが高まっています。マザーソイル工は、施工予定地やその付近から採取した森林表土を利用し、その中に含まれる埋土種子集団(表土シードバンク)や土壌微生物によって自然植生を復元します。

表土シードバンク

マザーソイル工の流れ

■環境意識の高まり
■周辺の自然植生を復元
■地域の自然生態系の保全

■施工地近隣の林地内表土【森林表土】を利用
■表土に蓄えられ休眠している種子【埋土種子】

マザーソイル工
1.在地植物で緑化する。
2.植物の多様性を保全する。
3.植生の遷移を促進する。
 
本工法は「道路土工-切土工・斜面安定工指針」(平成21年度版)に新たな植生工として同様の内容が掲載されたことから、まさに最近の社会的要請に応え得る緑化工法として期待されているところである。

マザーソイル工の特長と概要

マザーソイル工に代表される森林表土利用工は、自然侵入促進工に比べ速やかに植生被覆を図ることや、対象としているのり面周辺に飛来種子の供給源となる母樹林が存在しない場合へも対応できることが大きな特長です。
マザーソイル工は、機械施工と人力施工に区分されており、機械施工の植生基材吹付工によるものとして「マザーソイル工法」、現場発生木材の伐採材チップを活用する「資源循環型マザーソイル工法」があります。
また人力施工の場合は、現地で表土袋を製造し植生マットに装着する「マザーソイルマット工法」が適用できます。
更に、地域性系統の現地植物を活用したい場合、現地種子の採取などが可能であれば地域性種苗を直接利用した工法が望ましいと言えます。この地域性系統の苗木を併用する工法として「苗木設置マザーソイル工法」をラインナップしています。

マザーポスト工法(新工法)

マザーポスト工法は,森林表土の採取が難しい現場において,現地の植生回復を可能にする新工法です。
のり面に並べて設置した専用資材「マザーポスト」が周辺植生から飛来する種子をキャッチして良好な発芽生育を促します。
豊かな自然に囲まれた立地条件において,より有効な緑化工法です。

表土シードバンク

専用資材「マザーポスト」
金網に装着された植生帯が基盤材の流失防止と飛来種子の確実なキャッチ,さらに長期にわたる施肥効果を発揮します。

表土シードバンク

Top